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"takapu"第13回 青森市「めん食堂 ふくし」
キーワードは「サンナイ」・・・
いや、「サンマル」です。


とかく、日本人は略語好き。

以前の代表格は「ファミコン」。そして、今の代表格は「ケータイ」。いずれも略語のほうが正式名称より認知度が高まっている典型で、老若男女問わず全世代が使っている言葉だというのもポイント。

じゃぁ、これを縄文系のアイテムを略語化するとどうなるのだろうか?

有名どころだと、遮光器土偶の「シャコちゃん」。ただ、これだと「ちゃん」が付いているから略称というより愛称になってしまう。縄文式土器は「ジョモドキ」、いや、これだと何のことを言っているのか…じゃぁ、三内丸山遺跡は「サンマル」。あ、これはしっくりハマる。

ただ、地元の方は三内丸山遺跡のエリアを「サンマル」と呼ぶ人は少なく、どちらかと言えば「サンナイ」と呼んでいるらしい。やはり、一般化して使われる略語に必要なのは、口にした時の非違和感と、使う人同士の共通認識。

それを思うと、略称や「ここ」「あそこ」といったもので親しまれている飲食店はすごいと思う。

\"takapu\"第13回 青森市「めん食堂 ふくし」_f0196797_1643082.jpg二筆書きの看板が目印。
ここは、麺にこだわる「めん食堂」です。


「サンマル」から車で約5分。通称・三内小学校通り沿いにあるモダンな看板のお店「めん食堂 ふくし」。看板を見ると「ふくし」と呼ぶか「めん食堂」と呼ぶか何となく迷ってしまう。でも、創業当時は「ふくし食堂」という名前で営業されていたとのこともあり、地元の方にとっては「ふくし」派が多数の模様。

店内に入り、心地よい陽射しが差し込むテーブル席に腰掛ける。そしてメニューを眺める。やはり、めん食堂なので麺類の充実はもちろんのこと、食堂メニューも豊富。いつも思うのだが、出が神奈川の人間にとって食堂というジャンルがこれほど充実しているのはありがたい。

で、気になったのは3種類の定食メニュー。ということで…えぇ、3回通いましたとも。

\"takapu\"第13回 青森市「めん食堂 ふくし」_f0196797_1645692.jpgどれをとってもボリューム満点!
そして、ほっとする味なのが食堂の美学。


まずは、ラ~メン定食。このお店、メニューの音引きが「~」なのがすごくいい。醤油、味噌、塩、カレ~、チャ~シュ~からカレ~を注文。スパイシーな香りが乗り移った湯気が、食欲を喚起しまくり。煮干しや鳥ガラなどを使ったスープの旨みがカレーの刺激やコクと相まって、麺をすするスピードに自分でも驚いてしまう。
\"takapu\"第13回 青森市「めん食堂 ふくし」_f0196797_1646399.jpg
セットの焼肉丼も、ずっしりがっつり型。タレが思う存分肉に絡まりご飯にもからまる。でも、ラーメンのスパイス加減とタレとの間にメリハリが効いているので、単調感は皆無。

次に、かきたま丼定食。「かきたま丼」とは何ぞや?という感じで注文したところ、運ばれてきたのは、かき揚げを卵とじにしたものが、ドンとご飯の上に乗っかったもの。衣にも卵にもいいツユ\"takapu\"第13回 青森市「めん食堂 ふくし」_f0196797_16473172.jpgが染み込んでおり、これもまた単品メニュー化してほしいぐらいの一品(ちなみに、単品メニューにはありません)。

この丼のお伴は醤油ラ~メン。カレ~ラ~メンよりもダシの深みが強く、でも前に出すぎない主張を展開するスープは、飲んでも飲んでも飽きることなく、いわゆる「完つゆ」に至ってしまう味。

そして、牛バラ定食。こちらも正体がわかりやすい焼肉定食なのがうれしい。ジューシーな牛肉の傍らには、もちろんラ~メンの姿。麺を引き上げて、一度ご飯の上に乗せてから食べる、レンゲを使う女子みたいな食べ方も堪能。
by jomonfan | 2008-12-22 16:56 | takapu

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